浅葱色に射す一筋の泪
日本軍は勝ちを重ね、陸軍は成歓における奇襲で清軍を撃破し、平壌の戦いに勝利!!!
平壌を占領し、後の日露戦争で激戦地となる旅順要塞もわずか1日で陥落させた。
海軍においても、黄海海戦で清国艦隊を撃破。その後も日本軍は北上を続け、最終的には遼東半島全域を占領、台湾にまで攻めた。
優輝菜「……………………………。
これじゃあ……植民地じゃねぇか……。
何考えてんだっっっ!!!」
晋作「引き際が分からねぇ……。
清は一向に退かねぇし、攻め込むしかねぇんだよ………」
土方「捕虜に取ってねぇし、軍を配置してるだけだ。こっちだって、兵士は宝だ。殺られるわけにはいかねぇんだよっっっ!!!」
優輝菜「目的と違うだろっっっ!!!」
晋作「稔麿は何やってんだっっっ!!!」
坂本「海軍も勝ち戦だけじゃ」
優輝菜「あんた……平和的に収めるのがお得意だろっっっ!!!」
坂本「じゃが、今儂は戦場にいるき。
儂に何も決める権限は無いがじゃ」
優輝菜「……………………………。
くそっっっ!!!
てめぇら……何しに李朝朝鮮に来たんだよ……。台湾まで来ちゃって……。
台湾は全く関係ねぇんだよっっっ!!!何か………?日本の領土を広げたいのか? 占領して植民地にして……白人がやって来た事をしたいのか……?
なら……私は……この戦から降りる」
優輝菜は椅子を蹴り上げて軍法会議から抜け出した
全「……………………………。」
平助「もぅっっっ!!!椅子蹴り上げるなってんだよ〜〜〜……」
ガタガタガタガタ
平助は優輝菜が倒した椅子を元に戻す
土方「総司……。優輝菜を頼む……」
総司「どうすれば良いの?」
土方「バイクで走りに行かない様に見張れ」
総司「あぁ。そっちね?暴れない様にするなら左之さんも来て」
総司と左之が会議室から出た
……………………………
総司と左之が優輝菜を探していると、優輝菜は敵や味方の死体の山を見て立ち尽くしていた
総司「優輝菜。大丈夫?」
優輝菜「……………………………。」
左之「陣地戻るぞ。清軍が攻めて来たら3人とも蜂の巣だ………」
優輝菜「何で平気な顔してられんだよ……」
総司「それが私達の仕事だから………」
左之「日本軍も沢山殺られてんだ…。
分かるだろ。平気な訳ねぇだろ……。
こいつらを守れなかったのは俺らの責任だ」
優輝菜「……………………………。
医者なんて……何の役にも立たない。
みんな……死んじゃってんじゃんっっっ!!!
私は日本に帰るよ………。
私は此処に必要ない。私も……人を殺し過ぎた……。
少し疲れたよ………」