浅葱色に射す一筋の泪




優愛も勿論男の子がいつも周りにいる。


しかし、優愛は他の子とは違い、剣道、柔術を幹部からみっちり教わって来てるし、優輝菜から育てられてる訳で……、身を守る術を叩き込まれてる。


しかも、父親は新選組の副長。


優愛を知っている子は誰も手を出さない


その強い優愛を守るのは、これまた強い勇司。 優愛よりも強い。


帯刀する者はいないが、懐刀は護身の為に持ち歩く者が多い。


土方「優愛と勇司にも懐刀を………」


優輝菜「まだ子供っっっ!!!」


土方「学校でだなぁ〜〜〜……」


義務教育課程の学校制度は「六・三制」と呼ばれ、優愛と勇司、歳輝は学校に通っている。


優輝菜「はいはいはいはい……。」


土方「おぃっ!! 真面目に話してんだ!悪妻めっっっ!!!」


優輝菜「喧嘩したいなら家帰るよ?
ゆっくり話す?それとも拳交えます?」


土方「……………………………。
くそっ! もう良いっっっ!!!」


優衣「まぁまぁ……子供達も楽しんでんだから! 私達も楽しもう?」


総司「そうだよ。折角の休みなんだから穏やかに行こう」


優輝菜「だな……。分かった?歳!!」


土方「はいはい」イライライライラ


優輝菜「しっかし文明の発展は凄いね〜〜! 十年前には想像も出来なかったよね〜〜〜〜?」


土方「お前の時代に似て来たか?」


優輝菜「全然! まだまだ不便」


土方「この十年で嬉しかった文明は?」


優輝菜「石鹸……と、洋菓子。上下水の厠……」


土方「え?そんなもんか?」


優衣「電車もそんな乗る事無いしね〜」


優輝菜「私達が長生きしたら……数々の戦があって、関東大震災を経験するはず……。」


優衣「大きな地震ね?江戸は焼け野原」


土方・総司「っっっ!!! マジかっ!」


優輝菜「昼間だから木造の家があっという間にね………」


土方「回避出来ねぇ事はどうすんだ」


優輝菜「家と家との間隔をとって建築したり、地震が起こる日は分かってるから昼に火を使わない。各家庭、風呂に水を張り、軍人や警視庁は、広い所に避難場所を用意、非常食や水、布団の用意。救助。 再建費用の蓄え。私達、警視庁の妻は旦那を当てに出来ないから、子供達を守る事だね」


優衣「軽量鉄骨の建物が良いね。」




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