浅葱色に射す一筋の泪




肉を与えておけば子供達は静かになることを覚えた優輝菜と優衣。


日付けが変わり、お開きとなった。



……………………………




最後の夜は家族四人で寝た。


沢山昔話をして……泣いたり笑ったり……。


結局一睡も出来ずに語り合った





ーーーーーーーーーーーー





土方「光ったら父上と母上の腕を引っ張るからな」ボソ


優輝菜「宜しく」ボソ


大量の荷物を持って現場へ向かった


父「……………………………。優衣。
これを………」


優衣が渡されたのは結核の特効薬。


父「お前の御守りだ………安心出来るだろ?」


優衣「……………………………。
あり……がと………」


泣いてる優衣を抱き締めるお父さん


母「優輝菜には………これ………」


優輝菜「……………………………。
何の薬?」


母「睡眠導入剤……………眠りが浅いんでしょ?」


虫の件があってから優輝菜は眠りが浅くなった……


優輝菜「親って凄いね………」

泣き笑いの優輝菜…………。


土方も笑顔になる………


優愛は………陸に抱き付いて泣いている


陸もそっと抱き締める


陸「元気でな………」


優愛「陸と離れたくない……。陸とずっと一緒にいたい……陸が大好き………」


陸「……………………………。優愛…」


勇司と歳輝は悠馬や魁斗とジャレあっている


誠と愛優は凛とハグ中………。


優輝菜と優衣が両親から離れると、孫達はおじいちゃん、おばあちゃんに飛び込んで行く


陸「土方さん……俺らを面倒見てくれてありがとうございました」

深々と頭を下げる陸……。


土方「礼を言うのは俺だ。子供達を守ってくれて感謝してる」


土方は陸にある物を渡した………


陸「……………………………。
泣きそうっす…………」


土方が陸に渡した物は……土方歳三の名前入り懐刀。


土方「捕まるなよ……ふっ!」

笑って陸の頭を撫でる


凛「すっご〜〜〜〜〜〜!!!」


土方「凛にも迷惑かけたな………」


凛「いぇ……。楽しかったですし、優愛がご飯作ってくれたんで、助かりました。みんな聞き分けが良過ぎて……」


土方「そうか…………。あんま無茶すんなよ?女なんだからよ……」ナデナデ


陸「寂しいっすね…………」


土方「俺らと入れ違いで戻った奴らに宜しく言ってくれ……」


優輝菜「凛……私の懐刀あげる……。
歳みたいな立派なもんじゃないけど…」


凛「尊敬する優輝さんからのプレゼントです。 嬉しいに決まってます!!!」




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