浅葱色に射す一筋の泪




土方「……………………………。
悪妻……良いか?優愛はまだ十五だ。高校や大学にも行かせる。 祝言なんざさせねぇ………」


優輝菜「私の両親も学生結婚です!!」


土方「煩いっっっ!!!黙れっっっ!!!」


優輝菜「子供作っちゃえ!!!」


ばちんっっっ!!!!


頭を思いっきり引っ叩く土方。


優輝菜「私の目……どっかに落ちてない? メッチャチカチカしてんだけど…」


土方「陸……優愛に手ぇ出したら抹殺する」


陸「始めから認めて貰えるなんて思ってませんから………」


陸は近藤さんの前に立ち、頭を下げた


陸「この三年間、此処に戻る為に軍に入って鍛えて来ました。

俺を………雇って下さい………。

銃は使えます………剣道や柔道、空手も習って来ました………」


優輝菜「……………………………。
優愛の為に………そこまで………」


優衣「お父さんとお母さんは元気?」


陸「はい。凛と幸せに暮らしてますよ」


優輝菜・優衣「良かった………」


陸「俺、初めて家族って良いなって思いました……。」


近藤「ちゃんと生きていく術を身に付けて来たんだ……。断る理由が無い。
独身寮に入れ」


陸「ありがとうございます」


土方「一番組に入れ。総司は明日、腕を見ろ」


総司「はい」


土方「優愛は陸から離れろっっっ!!!」


優愛「父上………。私はもう大人です。
恋仲位、いても良いでしょう!!!
中には祝言挙げて、ヤヤコがいる友もいるんですっっっ!!!」


土方「煩いっっっ!!! お前は嫁に出さんっっっ!!!」


優輝菜「本当に……頑固親父だな……」


土方「頑固親父で結構。寝るぞ!!!」


土方はプリプリ怒って帰って行った


山南「陸……来なさい。」


陸「ありがとうございます!!!」


山南は陸に部屋を与えた



……………………………




優輝菜「優愛。焦らないで……時間をかけて父上を説得しなさい。

って言うか、優愛は何も言わないで。

此処は陸に任せなさい……。

優愛の為に頑張ったんだから、絶対優愛を諦めないと思うし………。

まず、優愛は勉強して歳のご機嫌をとりな」


優愛「……………………………。はい」


優輝菜「大丈夫だって!!!」ポンポン


優愛の肩を叩いて励ます優輝菜


優愛「父上……本当に頑固!!!」


優輝菜「ああじゃないと副長なんか務まらない……」


優愛「そうだけど…………」


優輝菜「陸だって腹くくってんだよ。
優愛も腹くくりな………」


優衣「お兄さんは絶対折れるよ……。
三年待ってみな?」




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