浅葱色に射す一筋の泪





優輝菜「……………………………。
それを仕事にしようとは思わないし…、
んな簡単な事じゃ無い。

……………………………。


そもそもこっちに芸人とかいるのか?」


勇司「紙芝居屋とか?」


優輝菜「……………………………。
芸人じゃねぇだろ……。ちゃんと紙芝居屋って言ってんじゃねぇか!」


歳輝「芸子?」


優輝菜「あぁ………。あの顔は立派な芸人だね………あそこまで真っ白にしなくても………ケラケラケラケラ」


土方「白粉の事か?あれは美徳だぞ。日本国の心を知らんのかっっっ!!!」


優輝菜「何で女の子の話になると必死になってんの?」


土方「芸子は芸人じゃねぇ………」


優輝菜「芸子ちゃん達を必死に擁護する意図は………?」


土方「何もねぇよ……伝統文化だって言ってんだ!!!」


優輝菜「誰が伝統文化じゃないと彼女達を否定した?」


土方「……………………………。」


優輝菜「そりゃ〜〜〜……ババァなんかより若い子のが良いよな………」


土方「そんなんじゃねぇって………」


優輝菜「どうだかね………」


総司「着いたよ?早く入りなよ……。
喧嘩してないで………。」


優輝菜「喧嘩はしてないよ?まだそこまでキレてない………」


土方「あぁ………。優輝菜は心が広いんでな………。そんな事でキレるような女じゃねぇ………」


優輝菜「(ヒクヒク)とっ!当然……」


完全に嫉妬している優輝菜は怒りを抑えて蕎麦屋に入った……


左之「優輝菜さん……何を纏って居るのでしょうか………」


優輝菜「ふふふふふふふふふ。
土方の怨霊かな」


土方「死んでねぇっっっ!!!
なぁ〜〜〜にが土方の怨霊かな…だ!」


優輝菜「……………………………。
愛嬌だな……」


全「ちげぇよ?」


優輝菜「年は取りたくねぇな………」


一「若く見えるから問題ない」


優輝菜「おぃ……。ばぁさまだ。私は」


土方「ばぁさまだ」


優輝菜「言い返さなくて良いっっっ!!!」


土方「何だ?」


優輝菜「京都に来て……何か懐かしくて……。昔に戻ったみたいだな」


平助「俺もそう思う」


優輝菜「まだいたの?島流しの刻限ですよ?」


平助「まだ言ってんの?しつこい!!」


優輝菜「そこが私の可愛いところ……」


全「ちげぇよ?」




ーーーーーーーーーーーー









< 97 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop