月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「……うん。麗音、私の望みを遂げてはくれんか?」
「はい?」
「君が武道を習っていないのは家庭の事情だろう?
ああ、深いことは突っ込まないから安心なさい。
だが君は、涼音のよき相棒のようだ。
たまにここに来て、私の相手をしてくれんかね?」
「え……」
(それって――)
「お、俺は景周さん公認の涼音の友達ってことですか⁉」
思わず裏返るほどの歓喜と驚きに満ちた声で聞き返した。
勢いで景周に詰め寄った。