月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「麗音のとこに? そうだね……。
あんまり、行きたいとは思わなかった。
でも、助けてもらったよ。ありがとね、麗音。
言ってもらえただけで、卒業までは頑張れそう」
「頑張るなよ」
頑張ると微笑みを見せた涼音の顔が、すぐに固まった。
麗音の声は堅い。
「そんな死にたくなるようなことで、頑張らなくていいよ。
頑張らなくていーから……逃げて来いよ……俺なら、絶対涼音のこと護るから」
――何で。
……あなたがそんな傷ついた顔するの。
泣きそうな声を出すの……。