月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
そうなったらきっと、自分は独りじゃなくなる。
独りを淋しいと思いこんな山の中に彷徨い来る子。
この子が、傍にいてくれたら――。
そんなことを……。
印象と違ったのは、
(? ……何でそんな慌ててるんだ?)
淋しさに揺れてしかいなかった涼音が、焦っているのだ。
慌てているからその行動も急かされて、豪快になっているようだ。
「麗音! はいっ」
と、携帯電話緒突き出して、お互いの連絡先を交換する。