月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
麗音の片手に収まってしまう通信機器。
登録されたアドレス。
《涼音》の名前が登録されたのは、《友達》のグループ。
(やべ……すげえにやける)
「涼音、送ってくよ。家どこ?」
今の自分を見られたらとても恥ずかしい気がして、麗音は誤魔化すように立ち上がり、
顔が見られないように懐中電灯を手にした。
「えっ、いいよもう遅いし」
「遅いから言ってるんだよ。
うちは、俺が帰ろうが帰らなかろうが関心ないし。
それに、涼音この山から出られる?」
「あ」