月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「波間……大丈夫、か? すごく紅くなってるけど……」
「元々紅くなってたから。大丈夫」
多透の声はまだぶっきら棒が抜けない。
(涼音も一叶も気にしなくていいいって言ってたけど……)
何で元々紅くなっていたかも気にならないくらいド緊張していた。
「お前の家って、何かあるのか?」
多透が先に訊いてきた。
その声も震えが見える。
……勇気、出してくれたのだろうか。