月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
「麗音、ここお店。座りな」
はっとして、麗音は涼音に引かれるままその隣に座った。
それを空緒は、瞳を細めて見ている。
「麗音、空緒さんが私にしたかった話は終わったんだ」
「えっ、終わった、の?」
勢い込んできただけに、拍子抜けた声を出す。
「うん。私の要求の話も終わった」
「涼音の要求って……」
「空緒さんに、麗音を跡継ぎにしないでくれって頼んだ」