月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
のぞいたその面は、男性にしては綺麗と言える顔立ちだ。
「いや、ごめん。ちょっとした眩暈、よくあるんだ。……ありがとう」
儚げに言葉を口にし、青年は立ち上がった。
涼音と苺花も、釣られるように手を離した。
「大丈夫……かな……」
歩いて行く青年を見送り、苺花が不安げに呟いた。
途端。
「ちょっと!」
またもや青年がフラフラと座り込んだ。
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