月下美人ー親友以上恋人未満は、運命じゃない二人ー【完】
懇願のように声は震える。
けれども、苺花は言葉することはやめない。
『ごめんなさい。ごめんなさい……あたし……』
涼音は黙っている。
麗音も何も言わない。
苺花の声しかない。
『あたし、やっぱり涼音がすき。大事。
小学校のみんな、大すき。
……なのに、涼音一人追い込んじゃって……ごめんなさい……っ』
苺花に顔をあげさせようと、涼音が出した手を麗音が遮る。
そして、自分に言わせてくれと目で伝えた。
涼音はそのまま手を引く。
『なあ、お前、ずっと涼音の友達でいるのか?』