愛してるの一言で。




「はぁっ...はぁっ...
あー、きちー。
鬼ごっこする歳じゃねーぞ、俺らよぉ 」


「運動不足のお前に
ちょうどよかったろ」



「陸も運動不足だろが!」



「うるせっ」





ったく...焼きそばパンもなんもグチャグチャだ。




「ひとくちちょーだい」



「やだ」



「俺のコーヒーやるからよー、
な?いいだろ?陸〜!」



「焼きそばパンにコーヒーは
合わねー」



「ちっ、ケチ」



陸はほっぺをわざとらしく
膨らませるとそっぽを向いた。





そういえば、今日って何日だっけ。





「なぁ、伸也。
今日何日?」


「知らねー、忘れた。」



「...そ。」




そういえば菜々が死んで
何日経つ?



忘れたのか...




どんどん菜々に対しての記憶が
薄れてくきがする。



そんな自分に嫌気がさす。


菜々を殺した張本人が
菜々を忘れ始めてる。





イライラする。




ああ...今日は何日だっけ。







携帯バックの中だ。






バカみてー...。
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