想いの能~チカラ~

ぼすっと俺の腹にジャンプしてきた一匹。

「…ッ!!…びっくりした。…シエル、お前か。」と腹の上を占拠してるシエル。

「シエル。どいて。」とレイカが言うと、大人しく退くシエル。

「ごめんね?起こしちゃって…」と言うレイカ。

「いや、気にしてない。」と俺が体を起こしながら言うとレイカは

「聞きたいことが有るんどけど、昇格試験ってどんなことをするの?」と聞かれて

「まず、実技。小隊長、隊長クラスとの手合わせ。あと実際に合った事件を使い、判断力を見る。後、筆記。報告書とかの処理だな。…これはスピードと正確性だな。」と言うとレイカは

「実技は大丈夫だとして、筆記かな…」と不安そうに言う。

「レイカは頑張ってるから大丈夫。問題があるとしたら体調を崩す事だな。」と言うとレイカは急に俺に抱きついて来た。

「レイカ?」と言うとレイカは

「あたしだって甘えたい時あるもん」と言った。…甘えたい気分みたいだ。語尾に《もん》ってなんかくすぐったいが、悪くないな。レイカの頭を今度は俺が撫でると体を俺に任せて来た
。ペットと飼い主って似るって本当だな。
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