五つの顔を持つ私



ガチャ

「すいません、もう帰ります。じゃ」

そのまま帰ろうとしたら、

「送ってく」

総長が名乗り出た。

え?

「いえ、結構です」

即座に断り、踵を返す。

「こんな夜に女一人で帰らせるわけにはいかねぇだろうが」

「潤!!ほっとけよ、そんな女。」

「そうだよ」

うんうん。

「行くぞ」

え…?

総長は幹部達の意見も聞かず、ずんずんと歩いて行ってしまう。

「あ、ちょっと…」

まてや。

「家どこだ」

家を教えるわけにはいかない。

「学校で」

「家」

「学校」

「家」

「学校」

「…」

「…」

「はぁ、わかった…」

よっしゃ勝った。


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