五つの顔を持つ私


ガラ

「は~い静かに。HR始めるぞ」

そう先生が教卓に立ったと同時に、

ガラ

教室に無言で颯爽と入って来たのは。

「薫…」

だった。

クラス中の視線を一身に受けているというのにそんなことは意に介さず、まるでレッドカーペットの上を歩いてるうに堂々とした立ち居振舞い。

「お~い清水。遅刻だぞ」

教師のそんな言葉には目もくれず、私の前の席に座る薫。

そして脚を組み、後ろに振り返って、

「おはよう麗」

と、ニッコリと微笑んで挨拶してきた。

「お、おはよう薫…」

…この空気の中何事もなかったように平然と笑ってしゃべっている薫がある意味凄い…。

「薫~、また遅刻か」

「うっさいわね。来ただけましでしょ」

「まぁな」

「何日ぶりの学校だ?」

「さぁ?確か1週間ほどじゃない?」

「そんなにか」

いつの間にかHRは終わっていて各自好きなことをしてる。




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