五つの顔を持つ私



「……もうやだ学校行きたくない…」

「早っ」

家に帰ってきた美麗はヘロヘロのぼろぼろだった。

心折れるの早くない?

仕方ないなぁ…。

「美麗、私いいこと思い付いた」

「…ん?」

「学校で楽しいゲームをしよう」

「ゲーム?」

「そう。私はもうずっといるから自由に動けない。だから、美麗が表だって行動するの」

「…」

「まず、学校の誰かに美麗が近づく」

「誰かってのは?」

「私が決める」

「それで?」

「女の場合、美麗が落とす。期限は1週間」

「男の場合?」

「私がやる。なぜかメガネを外したらみんな言うこと聞いてくれるんだよね」

「(…無自覚…)」

「そして、落とすのに成功したらそいつのクローンを造る」

「は!?」

「次第に学校全ての人をクローンにしましょ」

「…」

「クローンはそっくりだから誰も気付かない」

「オリジナルは?」

「空の餌食にでもすればいいのよ。…どう?」

「…いい!!」

「でっしょ~!」


こうして、私達の題して『クローン増幅計画』が始まった。



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