お菓子よりも甘く


「あの、1年の二尾君だよね?
昨日はありがとう...」

「あっもしかして、
2年の藤岡先輩っすか?」

「そうだよ」


甘い香水が体にまとわりつく


「え、遥斗お前...
いつからこんなに可愛い先輩と知り合ったんだよ!」

九条がひそひそと興奮気味に話す

『...別に、知り合いってわけでもねーよ』

「そんなっ...」


俺の言った言葉が聞こえたらしい藤岡先輩は、眉をへの字にさせ

「昨日のお礼したいんだけど、
明日よかったら...出かけない?」


甘い雰囲気で、近寄る先輩


...受け付けないな

「おいおいおい夢野さんもいるってえのにお前は罪な奴だなこのやろう」

『...そんなわけねーだろ』



甘いものは、嫌いなんだよ



『...気にしないでください
お礼とか...いらないんで
予定あるんで、もう行きますね』

さっさと夢野さんと会おう

「えーっ待って!」

「あ、ちょ、先輩!遥斗ー!」


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