メガネのヒメゴト
平日はさみしくてしかたなかった。


唯一、あなたとの電話だけが支えてくれた。


大学での同級生の話、家のこと、ドラマのこと。


別に急いでいるわけじゃないけど、たわいもない話をしていた。


ほとんど独り言の状態で、むこうはテレビに夢中でも、とにかくしゃべって、楽しいことをアピールし、電話を切る。


今までが夢だったんじゃないかっていうぐらい、部屋が静寂をおびる。


目をつぶる。


あなたは今なにをしているの。


もう寝るんだよね。


夢の中に出てきてくれればいいのに。


そういうときに限って別のつまらない夢ばかり見る。


土日がくるのを首を長くしてまっていた。

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