メガネのヒメゴト
「都合のいい女」。


その言葉だけは自分の中で否定していた。


彼氏思いのいい彼女を演出していたのかもしれない。


信じた毎日なのに、あれは交わるための嘘だったんだと自分にいいきかせる。


何も知ら ないわたしは、結婚、一緒に生活するという項目をちらつかせ、目の前が見えなくなっていた。


あなたはひどいヒトじゃないとかたくなに信じていたのに。


長すぎた春。


長すぎたのか。


時間の経過がこうなってしまったのか。


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