メガネのヒメゴト
冷たいシーツにごろごろと寝転びながら、日々の幸せを夢みてた。


シーツの波にもまれながら、わたしたちは荒々しく泳ぎ出す。


今日は手が届いても、明日は必ず手が届くのだろうか。


毎日という必然的な出来事をすごしつつ、わたしは明日という偶然的な期待を待ちわびる。


自分はだめになったのだろうか。


記憶を多くすいとった、この青い石。


小ぶりな石なのに、やけに重たい。


青い石をながめるたび、狂いそうになる。


はずしてはならない、そんなおまじないをあなたにかけられてしまったようだ。


これをはずしてしまったら、どうなるんだろうと内心びくびくしていた。


だからはずさないでいようとココロに決めていた。

< 84 / 91 >

この作品をシェア

pagetop