監禁という名の愛し方


「俺、琴が好きだ」



じゅんちゃんがいったこの一言は


いまでも頭の中で繰り返されている



付き合いたい


本当は、付き合いたい



でも、わたしには付き合えない理由があった





「ご、ごめんね

わたしっじゅんちゃんのこと大好き

これに嘘はないよ

だけどね?わたし、わたしには守らなきゃいけない人がいるの

だからっ…」



守らなければいけない人


それは


佐藤錬ーサトウレンー


れんくんは今、すごく大変なの





れんくんはすごく陽気で明るい子

話しやすくて、かっこいいから

女の子にはすごくモテモテ




そんなれんくんと初めて話したのは

ちょうど、じゅんちゃんに告白される1か月前くらいだったかな




屋上にひとりで涼みにいったら

そこにれんくんがいた



でも、れんくんの様子がおかしかった



あのれんくんが



泣いていた







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