つかむ、その手。


「ねぇ、萌」


テレビの音とお椀にスプーンが
ぶつかる音しかなかった部屋に




夏生の声が響く



『....なぁに?』



「....やっぱり、萌にひとり暮らしさせるの
あたしは反対だわ」


そう言われた瞬間
時間が止まる


「....あんたにはまだ
時間と人の暖かさが必要よ」



手をついて起き上がると体をひねり
夏生をみる
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