生命が羽ばたくとき
私と翔ちゃんは幼なじみだ。


いや、正確に言えば、幼なじみだったという方が正しいかもしれない。


この事故が起こるまでは、風呂に入る時でも寝るときも一緒にいたぐらい仲が良かった。


翔ちゃんはあの時、トラックと接触しそうになった私を、自分を犠牲にして守ってくれたのだ。
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