【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~


***


「准のくせに生意気な手紙書いて!」


「だってさ、もう離したくないから」


そう言いながら美沙に近づくと、顔を真っ赤にして驚いた。


俺の部屋の窓からは夕日が差し込んで来ていて、美沙の顔をさらに赤らめていた。



よっしゃ――!



作戦成功!


美沙は、こういう甘い感じで攻めたら、きっと弱いと思ったんよなぁ・・・我ながらナイスアイデア!



「美沙、好きやで」


ゆっくりと美沙を抱きしめて、耳元で囁いた。


自分に身を委ねる美沙が愛おしくて、


「美沙、愛してる」

と囁いた。



すると、抱きしめられていた美沙は顔を上げ、「私も・・・」と応えてくれた。


うわぁ・・・めっちゃかわいいやん!!



ゆっくりと美沙に顔を近づけ、一瞬だけ唇を重ね、お互いに見つめ合った。



「もう離さへん」




「ありがとう・・・准」



End

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