【完結】 甘い罠〜幼なじみは意地悪女~


「中学から一緒なんやね」


「あぁ」

紹介しろって言われてるの言おうかな・・・どうしよう。

頭を悩ませていると、美沙が口を開いた。


「断っておいてよ」


目線をアルバムから離さずに言う美沙の言葉の意味がわからなかった。


「何を?」


「どうせ、紹介してとか言われてるんやろ?」


俺の顔を冷めた目付きで見て言うとすぐに、アルバムに視線を戻した。


「なんでそれを?」


「あの子の顔を見てたらわかったよ。下心丸出しやったし」


・・・あいつどんな目で見てたんや。


「ごめんな?」


「ん?」


俺の声に、美沙は顔を上げた。


「あの・・・そのさ、健吾のやつがやらしい目で見てたみたいで・・・」


自分が悪いのではないのに、しどろもどろになっていた。


「そういう准も胸ばっかり見てたやろ!」


ゲッ、ばれてた?!


「あ、あほ!見てるか!」


嘘です。見てました。


「ふ〜ん。どうだか」


「うっさいな!もう帰れよ!」


「言われんでも帰るし!」


そう言うと、美沙は出て行った。


あ〜あ、ほんまに出て行ったし。


残されたのは、ベッドの上のアルバムだけだった。


生意気なんはどっちやねん!


俺は、美沙のぬくもりがまだ残るベッドに横になった。


はぁ・・・健吾になんて言おうかな。


健吾への弁解の言葉を考えながら、うつらうつらと夢の中へと進んで行った。

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