RED LOVE



明日は俺の一世一代の大勝負。




そのために今日と明日、仕事を休んじゃった俺。




しばらくグチグチ言われるんだろうな、アイツに……。



そんな今日は、クリスマスイブ。




街は恋人で溢れかえってる。



まぁ俺も例外ではないわけで。




「ねぇ!どこ行くの?」

「ん?アリサが好きそうなとこ」



彼女のアリサとドライブ中。



なんだかんだ、付き合って8年が経ってる。


時間が過ぎるのって早ぇな…。



「む!どこなのよ〜!それ!」

「着いてからのお楽しみってことで。な?」



助手席に座るアリサは不満気な顔。


あと20分もすれば、笑顔になるだろうな。



「今日のワンピ可愛いな」

「機嫌とろうとしても無駄だからね〜!」




真っ赤なワンピに身を包んだアリサ。



働き始めてスーツ姿が多くなり、『赤』を着ることが減ったアリサ。



久しぶりに真っ赤なアリサを見た気がするな…。



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