私と君の確かな出来事
自分の顔のハズなのに、まるで人形の顔を貼り付けられたかの様に筋肉が動かせない。動かない。


「そのままの意味よ。私は国北君を成仏させようって言ってるの」


「成仏………!?どうしてっ!?」


大きな声を出してしまったせいで、近くにいたお客さん数人の注目を浴びる。


我孫子さんは「すみません」と小さく頭を下げた後、もう1度私の方に顔を向けた。


「アナタが――――…堺さんが、国北君を好きになったからよ」


「………!?」


冗談抜きで、一瞬呼吸が停止した。


どうして我孫子さんが、私が一流を好きって知ってるの……?
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