人生、やり直しませんか?
 乃愛は当然かのように私の横に座る。


 私は今日もらったプリントの一部をちぎると、その裏の部分に


 “乃愛!?なんでここにいるの?”


 と、書いて乃愛に渡す。


 乃愛はそれをジッと見つめると、隅っこに小さく何かを書いて私に返してきた。


 “私も紅茶を飲んだでしょう?お馬鹿さん、あなたが変なことをしないかの見張りよ、見張り”


 自信たっぷりの気どった文字。


 なんだかバカにされてるような気がして、私は乃愛にベーッと舌を出した。
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