人生、やり直しませんか?
 始業式が終わって帰るとき、乃愛が私の耳元でそっとささやいた。


 「私の家に寄りなさい。これからのこと…もう少し説明するから」


 「え?でも……あれ、死んだ世界――……ムガッ」


 私が疑問を口にしようとした時、電光石火の早技で乃愛が私の口をふさいだ。

 
「その話もするから…とにかくついてきなさい」
 

 乃愛は呆れたようにそう言うと、校門をくぐった。


 でも、あの家って死と生のはざまにあったよね。


 この世界にもあるのかなぁ?
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