人生、やり直しませんか?
 「何から話しましょうか……」


 聞きたいことはたくさんある。


 でも、いちばん気になることが――…


 「私、どうして死んだの?」


 その時、この場の空気が変わった。


 ピンッとはりつめた糸のように、緊張した時がながれる。


 「あなたの死因…」


 緊張した空間に、乃愛の声が響いた。


 私は手をギュッと握りながら、ゴクリとのどをならした。


 「……ひーみつ!」


 「……えぇ!?」


 乃愛がペロッと舌を出す。


 「まだ、秘密。いつか…そう、きっとわかる日が来るわ」


 後半部分の乃愛の顔が、妙に大人に見えて、私は反論するのをやめた。


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