First Letter〜1年間の夢物語〜
「よし、これで完璧!」
自信満々の拓斗が持っている紙を覗き込む…
「結局、遊園地と水族館…」
自由行動の時間を考慮して計画されてる表。
果たしてそううまく行くのかは、置いといて。いい感じで組めていることは分かる。
「いいじゃん」
「俺もそう思う」
「よっしゃ、じゃあ決まりだな!渡辺に渡してくる!」
テンション高いなぁ、拓斗…
「ねえ、瑠昂。ちょっといい?」
「ん?何?」
「昂哉となにかあったの?」
ドキッとした。
流石にばれてるよね…
「わからない。でもなんか避けられてる気がする」
ポンポン
え?
頭撫でられてるの?
「そんな悲しい顔しないで。瑠昂がそんな顔したら私まで悲しくなる…」