First Letter〜1年間の夢物語〜
莉子…
「大丈夫だよ。遠足の時に聞いてみる」
「うん!協力する。頑張ってね!」
「ありがとう」
本当は怖い。
でも、このままは嫌だ…
嫌なところがあるなら治すから、昂哉、お願いだから、ちゃんと話聞いてね…
拓斗とはしゃいでる昂哉
その笑顔を最近私に向けてくれてないよね…
さみしいんだぞ!
「提出できなかった人は今週中に書き終わらして提出しろよー」
「じゃ、今日はここまで。気をつけて帰れよ」
帰り支度をして席を立つ。
「莉子、今日買い物付き合って?」
「いいよー!いこいこ!拓斗、昂哉また明日ね」
「おう、家帰ったら電話する」
………ラブラブするなよ、そこ。
「昂哉!」
気にせず出て行こうとする後ろ姿に呼びかける。
「何?」
こえかけちゃだめなの…?
「バイバイ…」
「お疲れ」