傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】
永「んじゃ、質問を変える。どんな奴だった?」
グイグイくる永太さんに顔を背けた。
永「百合」
いつもより声が低くなり口調も変わる永太さんに真剣さが伝わってきた。
でも、破ったら…なんて思うと昨日のあの包丁の冷たさ、当てられた感触がフラッシュバックする。
永「…百合ちゃん?」
体が少し震えているのを見た永太さんが背中をさすって心配してくれている。
百「永太さん…ゴメンなさい。」
あの男のこと言えなくて。
永「別に、気にすんな」
永太さんは体の震えが収まるまで背中をさすってくれた。