今日も君に翻弄される。
ひどいお言葉にうなだれる。


何でって……!


何でも何もないよ!

察してよ、は無理かもしれないけど、推測くらいはして欲しいよ……!?


『部屋着だし髪ぼっさぼさだし、和泉くんに会えない!』

『僕は気にしない』

『わたしは気にするのー!』


無理無理、嫌だ嫌だと訴える。


和泉くんはわたしのあまりの勢いとあまりの懸命さに、若干戸惑っているらしい。


ふんだふんだ。


和泉くんみたいにいつだって完璧超人じゃないんだもん、仕方ないじゃないか。


何もしなくてもきらきらしい和泉くんみたいにそう簡単じゃないもん。


と、言いつつ。


本当のところは、和泉くんに見せるのは可愛いわたしでありたいだけ。


ただの、わがまま。


……絶対絶対、言わないけど。


『じゃあ今度部屋着着るから。髪は……我慢して。いい?』


和泉くんはなだめるような文面を寄越して、わたしはぴきりと固まった。
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