今日も君に翻弄される。
部屋着? 部屋着だって?


全然よくないけど和泉くんの部屋着は見たい!


好奇心に競り勝たれ、う、と詰まる。


わたしの好奇心が勝つと始めから分かっていたのか、見透かしたような和泉くんの確認。


『いい?』

「…………」


よくない、よくないけど! 和泉くんの、部屋着……!


魔性の言葉についには負けて、『うん』と打っていた。


……あああ、了承しちゃった、しちゃったよ。


覚悟を決めて、少しでも改善しようとできるだけ整える。


『何か食べたいものある?』

『ないよ』

『(薬買うって言ったから遠慮してるかな。適当にアイスとか熱冷ましとか買おう)』


和泉くんの質問は続く。


『葵、冷たいの好き?』

『何で?』


和泉くんに聞かれたら基本答えるけど、こうも質問攻めなのは珍しい。


『僕のおやつ決めるの手伝って』


なるほど、おやつか。

それは非常に重要な案件。


『うーん、わたしならあったかいのがいいな』

『うん』


今ちょこっと寒いし。


『あ、でもおやつなら冷たいのがいいな。あったかいのはお茶かな』


あったかいおやつは冷めてしまう。


ぬるいよって思うより、元々冷たいものの方が美味しそう。


『ありがとう、参考にする』

『どういたしまして』


おやつを決めたのか、和泉くんからの連絡が一旦来なくなった。
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