名前を教えてあげる。
その星に住む18歳の『イオベミオ』は温泉のある観光ホテルで、社会人1年生として、多忙な毎日を過ごしていた。
ミオの若さに嫉妬する意地悪なお局に少しだけイジメられてしまっている。
でも、そんなことはあまり気にしない。
同期入社の中に、大の仲良しになった女の子がいて、一緒に買い物や合コンに出掛けてはストレスを発散しているから。
彼氏は黒服が似合う独身のフロアマネージャー。もちろん結婚前提だけれど、社内恋愛だから、一応秘密……
でも、実は合コンで知り合ったイケメンとも付き合い始めていて、どっちがいいか悩み中……
(ククッ…)
自分勝手な妄想に哲平に腕枕をされながらニヤニヤ笑ってしまった。
「お前……人の話聞かないで、エロいこと考えてるんだろ?」
美緒が上の空だと気付いた哲平が、顔を覗き込んだ。
「…考えてません。ちゃんと聴いてましたよ。メコン川でしょ?」
美緒は戯けて答えた。
「嘘つけ。お仕置きするぞ……」
哲平は身体を起こし、美緒の身体に覆い被さった。長い指で脚の間を刺激され、美緒は短く声を上げた。