To important friends
自分と、彼女の間に産まれるまだ見ぬ我が子。
男の子か、女の子かすら分からない我が子に俺ができること。

凛が妊娠したと聞いてからどちらでもきれるような淡い黄色の乳幼児向けの小物に。

どこかとぼけた顔をした黄色のクマのキャラクターのおもちゃに洋服。

自分に時間ができるたびに買いに走った。

そんな俺を見て、「またぷーさん?あんたぷーさん好きだったの?こんな赤ちゃん用のぷーさんの着ぐるみまで買ってきて…」と、少し呆れた声で彼女は言う。

黄色のキャラクターといえばと思いついたのがぷーさんだっただけで他のキャラクターの小物も買ってきた方がよかったかと見当違いなことすら思う。

少しやりすぎただろうかと、少し反省した。
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