白い監獄
「誰!?」

目を見開いて部屋を見たけど、誰もいません

私はふすまを開けたり洋服ダンスを開いたりしてみましたが、誰もいません…

誰もいない…

私は疲れてるのかな…?


ため息をついてまた階段を降りると、ズズズ…ズーンという音と共に屋根から雪が落ちていきます。

この予兆だったのかな…

きっと…受験勉強しすぎか…

私はまた居間に入りこたつに入って勉強を始めました。


ピチョンという音に慌てて振り返ると、ただの水道…

ダメだ…疲れてるだけだ…

きっと鍵の件で神経質になってるだけ

そう自分に言い聞かせて、私が手を伸ばした先には、マグカップがありません

あれ?

私はまさかと振り返ると、台所の水切り台にマグカップは伏せておいてありました…
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