白い監獄
村井、超乗り気…

「俺、一度女の一人暮らしの部屋に行ってみたかったんだよねー」

「やめてよ!期待されるようなモンじゃないって!畳の部屋だし!」

「畳〜?フローリングとかじゃねーの?」

「畳にこたつだけど」

「色気ねーなー」

「悪かったわね!」

私が膨れると、村井は笑いながら私の頭にノートをポンと置きました。

「昨日の物理。お前が帰った後の続き…」

「あ、ありがと…」

村井がにこっと笑ったので、私もつられて笑ってしまいます。

なんだかんだ、村井は優しい…

何だか胸がホクホクしながら、ノートの写しを始めました。

金曜から二人が来る!

それだけで少し安心しました。


とりあえず、それまでは頑張れる!


私は心強くなりながら、今日も一日頑張りました。




学校から帰ると、まずチェーンをかけるのが私の日課になりました。

夕飯を作って、食べてる間にお風呂を温めて、片付けてゆっくりお風呂に浸かります。

あー、今日も一日頑張ったぞ〜

寝る前にもうひと踏ん張り…頑張らなくちゃ…
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