白い監獄
私は固くなった指を懸命に動かしました

その間に誰かが二階から降りてくる音が聞こえてきます

私は発信履歴を開いたままだったので、慌てて目に飛び込んできた竜井さんの番号を選びました

助けて!

竜井さん、竜井さん、電話に出て!!

近くにいて!

お願い、助けにきて!!

身体が震えながら、何度も呟いて大きく揺れる携帯を操作していました

だけど、目の前のふすまがすーっと開き、そこには片目だけで私を見つめる、長身の誰かの姿が見えました!!

私の瞳から涙がこぼれ、恐怖でひきつる指がやっと竜井さんの番号を発信しました

唯一の救い…



竜井さん、お願い!助けて!!



私の心の悲鳴が届きますように!!!!!

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