白い監獄
「この辺は親のテリトリーだからね、逃げた辺りにどんな奴が住んでるか聞けば、大体の予想がつく」

「…裸にして、川に突き落としたんですか?」

「当然だと思うけど?それくらいの事、アイツはやってたんだから」



私は震えて固くなった身体を少しずつ少しずつ、竜井さんから離していきます

竜井さんは思い出すような遠い目をしながら、しばらくして吹き出しました

「アイツ、超弱かったよ。薬打って動かなくしてやったら、泣きながら『もうしないから許してください』って!富山も大爆笑してたし。
でも雫にやった事も、俺にやった事も許せないから、頭から降ろしてやったよ。可哀想に…。俺に歯向かわなければ、冷たい川に動かない身体を捨てられることもなかったのね…」



…今…

「富山…さん?薬?」

私の聞き間違い?

怖いことをスラスラと…


「薬を作ってくれるのは富山だよ、雫。アイツ、ヤバい薬を調合したりするのが好きなんだ」

「何ですって!?」

「アイツは色々調合して、実験するのが大好きなんだ。ストーカー殺しも、薬の効き目に大満足だったし」

< 53 / 60 >

この作品をシェア

pagetop