press come dark behind
「5時まで探してみます」
「くれぐれも気を付けるのじゃぞ?」
「はぁい!」
私は校長室を出て、学園中を歩き回り、眼鏡を探す。
しかしどこだぁ?
見当がつかないな。
「あ、こんにちは」
前から歩いてきた女子生徒に声をかけられる。
髪を後ろでアップにした女の子・・・。
「朝、私に校長室を教えてくれたよね?」
「はい。見つかりましたか?」
「おかげさまで。
私夢原毬子。探偵部BBK希望者よ」
「探偵部の?
これまた風変わりな部活をお選びしましたね。
あ、ごめんなさい。
わたくし、三神知佳(みかみ・ちか)といいます」
「知佳?」
聞き覚えのある声が聞こえて振り向く。
そこに立っていたのは、アキくんが屋上にいると教えてくれた、どこにでもいそうな顔立ちをした男子生徒だ。
男子生徒は知佳ちゃんを守るかのように立つ。
「知佳に何か?」
何で私、こんなに敵視されているの?
「ヒデ、夢原先生は何もしていないわよ?
それとも何かしたの?」
知佳ちゃんは慌てたように言う。