＊蝶蘭＊

～瑠花side～



もう、本当あの３人は‥‥‥‥



なんか暇だな～～……屋上でも行くかな



‥‥‥‥‥‥



―ギギィー



ん？誰かいんじゃん



戻ろっかな‥‥‥‥‥‥




そう思ってドアノブにてをかけた時



「瑠花？」



‥‥‥‥‥‥この声は




瑠花「‥‥綺羅？」



綺羅「瑠花‥‥皆と一緒じゃないんだ」



瑠花「綺羅もじゃん」



綺羅がアイツらと一緒じゃないなんて珍しいな



綺羅「瑠花ってさ‥‥‥悩みとかある？」



悩み‥‥‥‥そんなの数えきれないほどあるよ



瑠花「なんで？」



綺羅「いや‥‥瑠花って悩みとか無さそうだし？」



私ってそう見えるんだ



ってか、綺羅可愛いキャラじゃなくなってるし



瑠花「綺羅の悩みはその可愛いキャラ？」



私がそう言うと綺羅は驚いた顔して私を見てきた



図星？



綺羅「な、なんで分かったの？」



瑠花「私って人のそういうのわかる
から？」



綺羅「瑠花ってすごいね‥‥‥‥」



なんか、いつもの綺羅じゃない



瑠花「綺羅、無理して可愛いキャラ
しなくていいよ？」



綺羅「瑠花にはなんでもおみとうしだな」



な、なんか‥‥‥‥可愛いキャラじゃない綺羅って新鮮



綺羅「俺の悩み、聞いてくれる？」



瑠花「いいよ」



綺羅「瑠花ってさ、‥‥‥‥恋とか、したことある？」



綺羅の悩みってまさか‥‥‥恋？！



えっ？！えっ？！もしかして綺羅、恋してんの？！



瑠花「ないけど‥‥綺羅恋してんの？！」



綺羅「‥‥‥‥うん。」



綺羅の顔真っ赤！‥‥‥‥本気で恋してるんだ



綺羅「でも、その子メッチャ美人だし、性格いいし、なんでもできるから凄くモテるんだ‥‥。それに強敵が５人はいる。多分もっと増えると思う‥‥。」



美人で性格も良くてなんでもできる‥‥



そんな人本当にいたんだ！



ってか強敵多くない？



綺羅も大変だね



瑠花「でもさ、恋って敵がいるからこそ頑張れるもんじゃない？敵がいるから、そいつに負けたくなくてもっと頑張ろうと思えるじゃ ん！頑張る前から諦めてちゃ駄目だよ」



‥‥‥‥って、恋したことないあたしが言っても意味ないか



綺羅「そうだな‥‥‥‥。やっぱ瑠花ってすごいな！瑠花が言うとなんでも頑張ろうって思える！」




そう言って、ニカッと笑った綺羅




綺羅の笑顔なんて何回もみたことあるのに、なんだろう変な感じだな



あれかな？今までのは、可愛い綺羅としての可愛い笑顔だったけど、今のは男としての笑顔だったからかな？



だったら朝日も男として笑ったらかっこいいのかな？



瑠花「皆の前でもさ、可愛いキャラじゃなくて、普通の綺羅でいたらいいんじゃない？私はだけど、可愛い綺羅も好きだけど今の綺羅の方がもっと好きだよ？」



綺羅「‥‥そうしてみる」



‥‥‥‥って！！ハッキングしなきゃ！



もうすぐ虍龍とやるから色々調べとかなきゃ駄目なのに！




瑠花「ごめん綺羅！私、寮戻るね！」



綺羅「う、うん‥‥」



―バタン