俺様ときどき甘々

ハァハァ、この角を曲がれば…


学校はもう目の前!


私はダッシュで角を曲がった。


ードンッー


『きゃっ』


私は何かにぶつかって尻もちをついてしまった。


とそのとき。


キーンコーンカーンコーン……



あ、チャイムだ。


遅刻だ。


初日から遅刻なんて…


いや、その前に私何にぶつかった?


見上げると……



ひ、人⁉︎


大きい…


って、そんな場合じゃなくて!


『あっ、あの!すみません!』


恐る恐る顔をあげると、


『別にいいけど』


うわー、綺麗な顔だなぁ…


イケメンだ。


てゆうか、この人も遅刻なんじゃ…?


『あの、チャイムなったけど大丈夫なんですか?』


『あぁ、俺もう帰るから』


え⁉︎なんで?


もしかして、体調悪いのかな。


『具合でも悪いんですか?』


『遅刻だから帰るだけ』


あぁ、なるほどー


っておい!だめでしょそれ!



『だめじゃないですか!』



『俺は俺のやりたいようにやる』



自分勝手だな、この人。



しかもなんか冷たい。


『あんたこそ学校行かなくていいの?』


はっ、そうだった…。


どうしよう、完全に遅刻だ。
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