××関係から進展あり!?





っ、りん!!?




恐怖とかなんだとか
もう吹き飛ぶほど
衝撃的な出来事だった



(なんでいるの…………?)



りんはあたしの肩を
抱き寄せるように
手を置いた


こここ、



これははは、



肩をだいてもらってる


体制ですかねっ!?


「警備員さーん、
この人痴漢でーす。」



「なんだ君は!」



「今この子に痴漢してたじゃん。」



肩の手の力がこもる。


痛いけど、
本当に助けてくれたんだって
思えて嬉しい。


あたしに痴漢した
おじさんは目を泳がせるように
りんから逃げようとしていた。
中年って感じのおっさん


こんな人に触られてたんだ


急に体がゾワゾワした


怖かった


助けてくれるなら
誰でも良かったのに、
まさかりんだって想像もしてなかった


周りは大騒動


あっ……


被害者ってあたしだった


近くの人に
たくさん声をかけられる。
大丈夫だった?って


見ず知らずの子に
優しすぎだよみなさん


少しすると警備員さんが
満員の中かき分けて
近くにやってきた


そこで近くの駅に
3人おろされて




事情聴取というやつをして




外されてしまったはずの

りんが触った肩が

ずっと暖かい気がした。
< 16 / 71 >

この作品をシェア

pagetop