silve shining
その言葉に、私は頷く。

「そう。それが、胡桃さん。お母さんが名付けたんだって。見つけたばかりの時は、やせ細っていて、今にも死にそうだったんだって。

でも、お母さんは胡桃さんを助けてあげたいって言って、仲間の龍達が大急ぎで胡桃さんを手当てして、何とか一命はとりとめた。」


 そこまで言うと、今まで黙っていた胡桃さんが口を開いた。

「そうね。あの頃は良くしてもらったわ。血も繋がっていないし、人間の子供だと言うのに、あの龍達は差別をしなかった。それが、とても嬉しかったわ。」

 その言葉を聞き、麗奈が感心したように頷いた。


 そして、その様子を見ながら私は続ける。



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