silve shining
「まぁ、そろそろ始めちゃおうか?」

 楽しそうに笑い、そう聞く私に、笹目君は、

「あぁ…そうするか。」

 そう言って返した。

 明日の2年生との対決に向けていい運動にもなるし。

 今日は魔法ばっかに頼らず、身体も動かそうかなぁ。

 笹目君がまさか挑んでくるとは思わなかったけど、偶には良い刺激かもね。
 
 ベンチの方には、紫桜、理人、蛭間君、律花に結香、美樹の6人が此方を見つめている。

 律花は心配そうに私を見ているのが分かる。

 本当、心配性なんだから。

 そんな律花に苦笑しながらも、私は真っ直ぐ前を見据える。
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