不機嫌な彼のカミナリ注意報
 どうしてこんな大袈裟なことになっているのだろうか。
 だいたい、風見さんと食事をしたらスキャンダルになるの?
 厄介なことになった気がして、思わず自分の頭を両手で抱える。

「風見太雅……思ってたより影響力があるわね。で、寧々。なんであんたはそんなヤツと食事に行ってんのよ」

 真那が怪訝そうな顔をして私をじっと見つめた。

「昨日、私の仕事が終わらなくて残業になっちゃったから。風見さんに手伝ってもらったし、お礼にビールを奢りますって話になったの」

「その誘いに、風見太雅が乗ったの?」

「……うん」

 事情聴取されている気分になったが、別に誰もなにも悪くはないと思う。
 風見さんも私も、誰とどこに行こうが自由はなず。
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